お知らせNews

創立60周年式典 会長挨拶(動画)

弊社会長よりご挨拶

本日は、弊社の創立60周年記念祝賀会にあたり、お忙しい中 かくもたくさんの皆様にご列席を賜り誠にありがとうございます。

弊社は、昭和33年10月15日 横浜市中区曙町で産声を上げ 創業当時は、京浜急行電鉄様の分譲住宅建設に従事しておりました。
その仕事が終わりに近づいて父が恩師である横浜国立大学の阿部教授に相談に上がったところ、東芝の土光様を紹介していただき それがきっかけで弊社は営繕工事に従事する事となりまして 現在、約70社の企業様にご愛顧いただいております。

私は46年前、会計事務所を退社して曙建設に入社いたしました。
右も左も分からない素人でしたが、創業当初から先代を盛り立て曙建設の屋台骨を支えてくれていた古くからの従業員に一から教えを仰ぎながら、三年間、三菱化工機様、日立造船様、昭和電線様、大日本塗料様の現場監督を務めて、その後、営業・経理財務を経て平成2年2月1日、父から会社を引き継ぎ代表取締役に就任いたしました。
父親が亡くなり第二本社ビル建設を最初の目標に定め奮励努力し、 平成16年7月、皆様のお蔭で第二本社ビルが竣工いたしました。
10階フロアーに関しましては、私の夢を全て具現化する事ができました。
この第二本社ビルの竣工は、発展へと向かう一歩を 自分の足で踏み出した、いわば私の原点でございます。

創立以来の60年を振り返ってみると、 オリンピックショックにオイルショック、バブルの崩壊 リーマンショックと、さまざまな波がございました。
その波を泳ぎきり、人に例えをとれば還暦となる節目の年を迎える事ができましたのも、偏に、これまでさまざまな形で私どもを支えてきてくださったお得意様、ご関係の皆様のご支援あってのことと、心より感謝申し上げます。

三菱自動車の「デボネアに乗れ」の一言が私の人生を大きく変えました。
以来、お人からのお話しには全て「はい」と答えるようにいたしました。

このたび、皆様への報恩感謝の意を込めて屏風に「恩顧知新」と揮毫いたしました。

60周年という節目を迎えるにあたり、 最初に井戸を掘っていただいた方々への報恩感謝の念を忘れることなく、「安全にも心を載せてお客様に喜ばれ感謝され感動する仕事をしよう」を合言葉に、総合建設業(ゼネコン)では無く隙間の建設業(ニチコン)としての理念を今一度思いおこし、きめ細やかな技術の提供の精神を 忘れずに邁進してまいる所存でございます。

私は、今年70歳になりましたが、人生の折々で心のありようについて様々な方から薫陶を受け、それを糧としてここまで歩んでまいりました。

ポールマイヤーの「成功の条件」から パーソナルモチベーションを活発に保つ事がいかに大切かを学び 夢を書きおこし期限を定め目標を達成するため努力を尽くし必ず目標を達成してまいりました。

経済界の佐藤正忠先生からは、「感性を磨け」「最後は宗教心」との お言葉を頂戴し、平成9年3月7日から毎朝6時に伊勢山皇大神宮で心願成就を唱えております。

倫理研究所の丸山敏夫先生には、「心が先で物事はあとからついてくる。墓参りをしなさい」との教えを受け、 毎年3月16日から10月4日までの間、5時20分に毎朝欠かさず 墓参りを続けております。

十数年前、今の私たちの幸せは、祖父、祖母の徳積みのお蔭であり その定期貯金を下ろしていると思い至り 今後は私自身が次の世代のために徳を積むと決めました。
その際に聖徳太子が制定した冠位十二階の最高位「大徳」の紫色に習い先祖への感謝の気持ちを込めて「ありがとう」と紫で刺繍した ハンカチを最初に作った次第です。
そして「心は丸く広く」を生活信条とし、襟と袖口を丸く広く仕立てたYシャツを着用しております。

平成21年のリーマンショックからは 「人は口に出した通り考えた通りになる」ことを学びました。 それから私は、決してマイナスの言葉を発しないと心に決め 「ラッキー」「心願成就」「お蔭様」「ついている」「ありがとう」と 感謝の心で唱えて数えています。
平成22年2月19日からこの実践を初め、本日で「ありがとう」は21,729,144回に達しました。

また、二宮尊徳の「たらいの水」の教えに深く感銘を受け、 語呂合わせではありますが「オース(押す)トリッチ」を 常に身に着けるよう心がけております。
誰かに幸せになって欲しいと感じて たらいの水を相手のほうに押しやれば我が方に戻る。
欲をおこして水を自分の方に掻き寄せると向こうへ逃げる。
なにぶん、忘れっぽい性格でございますので ビジュアルから潜在意識に植え付けるよう努めております。

60周年を迎えた今日は、弊社の新たな門出でもあります。
そこで息子への願いを託し「自我作古」と屏風に揮毫いたしました。
三代目社長である息子には「自我作古」「我よりいにしえをなす」 自らが手本となって良き道を示す礎となり、 社員と供にこの先60年の歴史を築いていって欲しいと願っております。

皆様には、新社長を先頭に更なる発展へと向かう 小さな一歩を踏み出しました弊社に 今後ともよりいっそうのご指導ご支援を賜りますよう あらためてお願い申し上げます。

最後になりましたが ご来賓の皆様の ご清栄と ご繁栄を 心から祈念いたしまして 私の挨拶とさせて頂きます。本日は、誠にありがとうございます。